中学受験で進学先の選び方
中学受験の進学先選びは悩みどころです。子どもがこの学校がいいと言っているから子どもの自主性を重視したい想いもありつつも、親としては別の学校がいいのではないかと悩まれている場合も多いと思います。
この記事では、中学受験における進学先を選ぶ際の注意点や視点を提供します。当塾は中学受験から大学受験までの教育のトータルコーディネートを標榜しており、長期的な視点から語ることができ、独自の視点を持っていると自負しております。ぜひ、一読下さい。
1、進学先を偏差値表で決めない
中学受験が受験である以上、偏差値表からは逃げられません。端的にその学校がどのくらいの学力帯の生徒が集まっているかがわかりますし、合格の可能性を測る指標としてはやはり有効です。
しかしながら、ともすれば偏差値表が学校の価値そのものを表すように勘違いしてしまいがちです。偏差値はあくまで入学可能性の指標であって、学校のランキングではありません。
また、偏差値と直接的に結びつきそうな大学進学実績ですら、偏差値通りにはいきません。例えば、大分の私立中高一貫校は全国規模の偏差値表では決して高くはないですが、毎年のように東大京大国立医学部の合格者を出していますし、日本の最高峰の東大理三にも近年合格者を出しています。
偏差値表や大学の進学実績ばかりを見ていると、偏差値の高い学校に行けば自ずと大学受験の結果も付いてくるように感じてしまいます。しかし、現実としてはそう単純な話ではありません。なにより、偏差値表だけでは各学校の本当の価値はわからないですし、過度に偏差値表に傾斜して考えるべきではありません。
2、その子に合った学校が1番伸びる
中高の6年間で学力が伸びていく子の大きな特徴の1つが、学校との相性があります。毎日の大半を過ごすのが学校ですから、受験への影響はとても大きい。ですので、その子に合った学校に行くのが学校生活も楽しく過ごせますし、何より成績が伸びます。
では、その相性はどのようなものなのか?大きく分けると、学校の勉強への関わり方と、校内の雰囲気があります。
学校の勉強の関わり方は、一般的には管理型や自由型と表現されます。管理型の学校は課題や補習等が多く、よく言えば面倒見がよく、悪く言えば締めつけが厳しい学校です。
対して、自由型の学校は課題や補習などが少なく、勉強を生徒の自主性に任せているスタイルを指します。自主性は聞こえが良いですが、悪く言えば学校は勉強については放置気味で、結局は生徒それぞれの自己責任と見えることもあります。
管理型と自由型のどちらが良い悪いは一般化できません。管理型の学校を面倒見が良い学校だと感じるか、締めつけが強くて自由がないと感じるかは、それぞれの感じ方次第です。
同じように自由型もマイペースに勉強できると感じるのか、学校は何もしてくれないと感じるのかもその子次第です。一人ひとりの状況次第で印象は変わるので、どちらがよい悪いではなく、それぞれに適した方に進学すべきです。
また、校内の雰囲気も大事です。競争力が高く互いに切磋琢磨する雰囲気のある学校もあれば、のんびりマイペースの学校もあります。
生徒同士がライバルでしのぎを削る雰囲気は、それに合う子からすればモチベーションになりますが、合わない子からするとプレッシャーになってしまいます。
逆にのんびりした雰囲気の学校だと甘えが出て勉強しなくなる子もいれば、プレッシャーなくマイペースにのびのびできる子もいます。これも先程と同じで、どちらが正しいというよりは、その子にはどっちが合うかが大切です。
このように、学校のタイプを見極めていくのは大切ですが、管理型or自由型も校内の雰囲気もグラデーションだということは注意しなければなりません。白黒つけられるものではないので、どういう傾向かという視点で考える必要があります。
3、学校を辞める想定もしておく
進学先を考える際に、学校を辞めてしまう想定もしておく必要があると思います。残念ながら、現実として進学した学校をやめてしまう子は一定数います。
その際、最も避けたいのは、親子関係に亀裂が入ってしまうことです。進学先を親主導で決めてしまうと起こりがちで、精神的に追い込まれた子どもはうまくいかない原因を親のせいにしてしまいがちです。
これを避けるためにも、やはり進学先の最終決定権は子どもにあるべきです。自分の決めたことが仮に上手くいかなくても、自分の決断なら納得しやすいですし、何より親のせいにはしません。
子どもが学校を辞めるという苦しい時に、親として一緒に乗り越えることができるようになります。
このように、進学先を決める際には、最悪の想定もしつつ決断すべきです。
4、中高6年間を充実して過ごせるかを想像して
最後に、進学先を考えるのに最も大切な要素は、お子さんが中高6年間を楽しく充実して過ごせるか、だと思います。
せっかく中学受験をして進学先を決めるわけですから、楽しく過ごせる学校、充実して成長できる学校を選ぶべきです。
大学受験に関して言えば、結局は自分でどれだけやりきれるかが最も大切になります。学校という環境も大切ですが、あくまでも要素の1つ。結局は本人の自主性によります。
その意味で、過度に偏差値にこだわらず、本人の適性や展望を描ける学校を選ぶべきだと思います。

