塾は受験生になったら行くもの。そういった考え方がまだまだ多数派だと思います。しかし、その考え方だと失ってしまうものが多いと考えます。仮に志望校に合格できたとしても。
この記事では、学習塾の至上命題である「合格」に疑問を投げかけます。そして、「合格」よりも大切なものがあると明言します。もちろん、合格までのプロセスで頑張ったことが大切といった当たり前の話ではありません。今までなんとなく気づいていたけれど、目を向けてこなかった視点です。
ぜひ一度、「合格」の価値について考えてみてください。
(1)クルーガーの研究
合格よりも大切なものについてお話をする前段階として、プリンストン大学のアラン・クルーガー教授の研究をご紹介します。
クルーガーは2012年にある論文を発表し、教育経済学の世界に非常に大きなインパクトを与えました。その研究は、アメリカの名門大学に合格したグループと不合格だったグループ(中堅レベルの大学に進学)の20年後の平均年収を比較するというものです。
さて、名門大学に合格したグループと不合格だったグループ、どちらの平均年収が高かったと思いますか?
結論は、統計上の有意な差は見つからなかったというものです。
つまり、名門大学に合格してもしなくても、20年後の年収にほぼ差はないという結果でした。基本的には、大学受験の合格・不合格は将来の年収との結びつきは弱く、むしろ「どのレベルの大学を受験するか」という上限の方が年収と相関しているという結論でした。
これは私たちの常識を覆す、非常に興味深い結果です。
(2)クルーガーの研究から言えること
この研究は、日本でもある程度当てはまるのではないでしょうか。
例えば、東大を受験して不合格だった場合、多くは早稲田や慶応に進学します。そして就職先は東京の大企業で、最終的には東大生と合流します。
もし十分なデータがあれば、東大合格者と不合格者の20年後の所得差は大きくない可能性があります。
つまり大切なのは「合格」そのものよりも、「どのレベル帯で戦っているか」なのです。
合格と不合格が天国と地獄の分かれ道、というのは長期的視点ではやや誇張かもしれません。
真に重要なのは「受験ステージ」です。
日本では、どのレベル帯の大学出身かで年収差が出る傾向があります。だからこそ重要なのは、どこに合格するかよりもどのレベルを受験できる状態にいるかなのです。
その意味で、「合格」よりも「受験ステージ」の方が人生への影響は大きいと言えます。
(3)合格よりも大切なもの
もし「受験ステージ」が大切だとするならば、受験生になってから塾に通い始めるのでは遅いケースが多いことに気づきます。
大学受験では、1年で飛躍的にステージを上げるのは非常に困難です。特に大分をはじめ九州では国公立志向が強く、科目数も多く、「受験ステージ」を上げる難易度はさらに高くなります。
逆転合格の多くは私立で科目を絞ったケースであり、例外を作りやすい状況です。
ではどうすればよいのか?
答えは、長期戦略です。
少しでも長く塾に通い、学習総量を増やし、戦略を広げること。これこそが「受験ステージ」を押し上げる最も効率的な方法です。
(4)おわりに
この記事では、「合格」よりも「受験ステージ」が重要であり、それは長期戦略で最大化されると論じてきました。
1対1指導塾ブリエットは、10年通える学習塾です。
小学生から大学受験まで、経験豊富なプロ講師がマンツーマンで指導します。全員が大学受験まで対応可能なため、同じ先生が長期間伴走できます。
これは「合格より受験ステージ」「長期戦略こそ最大化」という考え方と非常に相性が良い仕組みです。
「受験ステージ」の最大化に共感いただけましたら、ぜひ一度お問い合わせください。
お子さまの「受験ステージ」は、今どこにありますか?
受験は高校3年生から始まるものではありません。
どのレベルで戦える子に育つかは、小学生・中学生の積み重ねで決まります。
「まだ早い」ではなく、「今だからこそ」できる準備があります。
1対1指導塾ブリエットでは、小学生から大学受験まで一貫して指導できる体制を整えています。
お子さまの10年後を見据えた長期戦略について、ぜひ一度ご相談ください。

