中学受験は低学年準備がカギ!知的好奇心・学習習慣・思考力を育てる3つのポイント

中学受験

 首都圏や関西圏ではますます加熱する中学受験。大分でも少しずつ裾野が広がってきた印象があります。

 中学受験は小学校4年生から多くの塾でカリキュラムが始まるので、小学校4年生からスタートするものという認識がありますが、それゆえに小学校3年生までの低学年の時の準備にも注目が集まりつつあります

 中学受験準備としては、公文や学研に通ったり、おうちで市販の問題集をしたり、中学受験塾に低学年コースから入ったり、いろいろなやり方があります。

 この記事では、中学受験準備として低学年でやるべきことについて、当塾の代表の思想とそれに基づいた方法を伝授します。ただし、具体的なハウツーというよりは、どういう心構えかが大事かという内容になりますので、ご了承下さい。

 昨今は、小学校低学年のマーケットを狙って、いろいろなサービスが出てきています。例えば、全国統一小学生テストは代表的なものだと思いますし、大手と呼ばれる各塾では低学年のうちからテストがあり、明確に点数が出るようになっています。

 しかし、私が低学年の中学受験準備で最も大切にしていることは、数字にはできないものです。特に大切にしているのが、知的好奇心、学習習慣、考え続けるクセづけの3つです。これらが間違いなく中学受験を下支えしていると確信していますし、その後の大学受験にも重要です。何より人生を豊かにしてくれます。

 では、1つずつ説明したいと思います。

 最初に知的好奇心について。

 知的好奇心は、勉強の礎です。誰もが好きでないことはしたくないので、まずは勉強が楽しくて、好きであることが求められます。その根幹にあるのが知的好奇心です。「なぜそうなるんだろう?」と思える頭と、それがわかった時に楽しめる心が大切です。「もっと知りたい」と子どもが思えるような勉強を低学年のうちでは特に重視すべきだと考えています。

 では知的好奇心を高めるためには、どんな方法があるでしょうか。

 まず、周囲の大人の知的好奇心が高いことが求められます。知的好奇心を満たされた話を楽しそうに話せば、子どもは自然と面白いことを認識します。

 また、体験活動も大事です。中学受験に限らず、座学で紙の上だけで完結する学習は面白みに欠けます。自分が体験して触れた現実と座学が繋がることが大切です。そのためには、博物館や美術館に行ったり、積極的に自然に交わりに行ったりなどが必要です。

 さらに、基礎学力も知的好奇心を高めるためには大切です。無の状態からは勉強の面白さは理解できません。低学年の勉強の基本は読み書き計算です。そのベースがあって知的好奇心が動き出すと思います。

 次に、学習習慣について。

 学習習慣は受験だけでなく、人生を通して大切なものです。それゆえに小さい頃から身につけさせたいと思っている方も多いと思います。学習習慣がある子が強いのは、勉強をするのは当たり前だと思っている点です。

 例えば、歯磨きはやろうと気合を入れてやるものではないですよね。人それぞれの生活リズムの中に自然と溶け込んでいて、半ば無意識のうちに歯磨きをしています。勉強も歯磨きみたいな感じで生活に溶け込んでいると強いです。

 子どもの学習習慣をつけるために、家で時間を決めてやるのも出来るならいいのですが、子どもに勉強させる負担は親にとって決して軽くありません。公文や学研などに外注するのもいいと思います。また、漢検などの外部試験を利用して学習を進めるのもいいかもしれません。

 最後に、考え続けるクセについて。

 現代ではネットはもちろんAIが進化し続け、うまく活用すれば何でもすぐに知識が手に入ります。一方で、そういう考えなくても生きていける世界になりつつあるからこそ、逆に考え続けることは大きな武器になります。

 中学受験にフォーカスしても、考え続けることができるのは大きな武器になります。というのも、中学受験のカリキュラムが始まると多くの受験生が内容を追うことに精一杯になり、じっくり考え込んで勉強する余白が極端に減ります。どうしても解答を追うような勉強になってしまうので、やり方を覚える色が強い勉強になりがちです。このため、低学年のうちに納得できるまで考え続ける力が必要だと思いますし、そうやって考え続けられる子は強いと思います。

 考え続けられる子を育てるためには、良質な考える材料となる教材と、大人の待ちの姿勢が大切だと思います。考え続けるためには楽しくないと飽きてしまいます。子どもにとって難しすぎず簡単すぎない、考えるにふさわしい教材を用意することが、大人にはまず求められると思います。

 さらに、大人の待つ姿勢も大事です。高学年以降の学習ではカリキュラムが決まっているため、どうしても考える時間をカットしがちです。ですが、じっくり待って考えさせることで、子どもの思考力は成長していきます。すぐに教えない大人の我慢が大切です。

 このように、低学年の中学受験準備として、知的好奇心の涵養、学習習慣、考え続ける力の育成を上げて説明してきました。低学年の中学準備に関しては、一般的にどの問題集をやるかや、どの塾に通わせるかに話が終始している気がします。

 しかし、大事なのはどんな思想で学習を捉えるかではないでしょうか。

 当塾は、知的好奇心、学習習慣、考え続ける力の育成を意識した指導を心がけています。低学年の子に関しては、勉強もしますが、アート系ワークショップや理科実験、農業体験等を通じて、大きく知的好奇心を育てる指導を心がけています。

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